普段からAdobe AfterEffectsでしょぼい映像を作成しているkana(@kana_gadget)です。
最近YouTubeやTikTokが流行してきた影響からか、動画投稿者が増えてきています。
ビジネスの場でも動画を利用した情報共有や、商品説明をする企業が増えてきました。ご覧になっている方が勤務している会社でも実際に動画作成を依頼しているトロ子もあるのではないでしょうか。
それほどまでに動画クリエイターの需要はますます高まってきています。
これから動画編集、映像制作を始めてみようと考えている人も多いと思います。
制作を始めるのに当たり最初に疑問に思うことは、
- どれくらいの機能を持ったPCがいいの?
- 何のソフトを使うべき?
- どうやって勉強するの?
といった初期投資と勉強法についてだと思います。

私も映像制作を始めるときに悩みました。
特にパソコン選びに失敗してしまうとそれだけで10万近いお金が水の泡になりかねないので、慎重に選ぶようにしましょう。
この記事では映像制作を始めて半年経つ私がおすすめするパソコンのスペックと勉強法を紹介します。
- 映像制作に必要なPCのスペック
- 映像制作に必要なソフト
- 勉強法
10万円以下の安いパソコンは買うな!その理由とは…
まずは映像制作に必要なスペックを紹介する前に覚えていて欲しいことがあります。
それは
10万円以下のパソコンは基本的に買うべきではない
ということです。
それはなぜかというと、10万以下のパソコンは圧倒的にパワー不足だからです。例外的に中古パソコンがありますが、新品で10万円以下のパソコンは映像制作に必要なスペックがほぼほぼそろっていません。
必要なスペックについては次からの章で詳しく説明しますが、
映像制作というのはすごくパソコンに負荷がかかる作業です。ブラウザを観たり、エクセルなどのOffice製品を使うのとはわけが違います。
例えて言うと、ブラウザやエクセルなどを使うことは近所の山に登るようなものであり、映像制作は富士山に登るようなものです。
近所の山に登るにはスニーカーやTシャツだけでも登れますが、富士山にその装備で行ったら完全にOUTです(笑)。登れたとしても5合目ぐらいでしょう。映像制作でも文字を少し動かすぐらいしかできません。
私も以前は10万円ちょいのMacBooK Airで映像制作をしていましたが、いたるところで動作が止まったり、そもそも動画を読み込むのにめちゃくちゃ時間がかかって、イライラしていました。



映像制作以外にもゲームをパソコンでプレイする場合も、同じことが起きます。
仕事で使用する場合やインターネットしか見ない場合を除いて、10万円以下のパソコンは買わないことをおすすめします。
映像制作に必要なPCのスペックとは?
映像制作用のパソコンスペック例


映像制作を始めようと考えている方にとって、どのようなパソコンを選ぶべきなのかは大きな疑問だと思います。
先ほどの章でも話した通り、10万円以下のパソコンは映像制作には向きませんし、だからと言って20〜30万円のパソコンを買うわけにもいかないですよね。



奮発して30万円ぐらいのパソコンを買えば、スペック的にはめちゃくちゃいいものが買えますけどね(笑)
参考の一つとして、私が使用しているデスクトップPCを紹介します。
私が映像制作を行うために購入したPCは、
マウスコンピューター「DAIV Z5
です。


各スペックの詳細は以下の表をご覧ください。
構成 | 詳細 |
---|---|
CPU | インテル Core i7-10700 |
メモリ | 32GB メモリ |
ストレージ | SSD…512GB HDD…2TB |
OS | Windows 10 |
officeソフト | なし |
その他 | マウス、キーボード、ディスプレイ、スピーカー、光学ドライブ…なし |
下記記事にも詳しく書いているので、ぜひご覧になって下さい。


上記の性能で価格(税込)は
約15万円です。
当時の私にとっては死ぬほど大きな買い物でしたが、これぐらいの性能が必要最低限クラスだと考えてください。私はマウスコンピューターのパソコンを購入し、映像制作とブログ活動を行なっており、非常に満足しています。
ぜひパソコンの購入を考えている方がいらっしゃいましたら、下記記事からマウスコンピューターについて興味を持ってくると嬉しいですl。


これからPCの購入を考えている方が抑えるべきポイントは次の点です。
- CPU
- メモリ
- ストレージ
これ以外にもグレードアップした方がいいものもありますが、
とりあえずこの3点に注意してPCを購入すれば、映像制作をしていて不満を感じることはなくなるでしょう。
各項目について詳しく説明していきます。
抑えるべきポイント①:CPU
まずはパソコンの頭脳にあたる「CPU」です。
CPUってよく聞くけど、実際なんのための機械なのかわからない
このような方に向けて説明すると、
人間でいう脳に当たるようなもので、高度な計算処理やシステムの制御を行うデバイス


例えて言うと、
低機能のCPUはテントウムシの脳で、高機能のCPUが人間の脳です。
テントウムシは計算も自転車にも乗れません、
その逆に人間は因数分解もできますし、自動車を運転することができます。



脳の大きさが全く違うイメージだね
このように高機能CPUは低機能CPUにはできないことができるのです。
CPUのメーカーには大きく分けて「intel」と「AMD」があります。
intelの主力CPUシリーズが「Core」シリーズであり、AMDが「Ryzen」シリーズです。
どちらを選ぶかは用途によって変わってきますが、
動画編集、とくにadobe製品を使用する場合は「Core」シリーズをおすすめします。
理由についてはIntelの方が安定したワークフローを実現できるという点があるからです。
映像制作、動画編集を行う場合には、Coreシリーズの中でも最新世代の「Core i5」「Core i7」を使用するようにしましょう。
ビジネス用途だとCore i3のパソコンが多く、低価格でOffice製品を使用する際には何の問題もありませんが、
Adobe PremierProやAfterEffectsなどを使用すると全く動作しなくなったりします。



CPUだけはケチってはいけない最大のポイントです。
高スペックのCPUを使用していない場合は、映像制作を始める機会に新たにパソコンを買い換えることをおすすめします。
抑えるべきポイント②:メモリ


メモリもCPUに次いで重要なポイントです。
メモリとCPUはなにがなんでもケチってはいけません(笑)!!!
メモリがわからない方に向けて説明すると、
文章や画像などのデータを一時的に保存しておく機器で、容量が増えれば増えるほど同時に使用できるソフト数が増えます。
簡単にいうと、
低機能のメモリがフライパンが1つあるレストランで、高機能のメモリがフライパンがたくさんあるレストランです。
フライパンが1つしかなければステーキしか焼けませんが、
フライパンが複数あればステーキを焼きながら、焼き魚を作ることができます。
このようにメモリの容量が多ければ多いほど、一度にやれることが増えるというわけです。
このように動画編集をするときの、編集ソフトだけを立ち上げて作業することはあまりないです。実際には、画像のダウンロードをしながら編集ソフトをいじったり、YouTubeで編集講座を見ながら作業することもあります。



私は画像加工ソフトを立ち上げながら、動画編集をすることが多いです。
メモリの容量は4GB、8GB、16GBというように増えれば増えるほど良いですが、
映像制作をするには16GB以上のスペックを持つものにしましょう。16GBよりも低いスペックにしてしまうと、ひとつのソフトしか使えません。最悪の場合、動画編集ソフトだけでも動きが遅くなってしまうこともあります。
動画編集を快適かつスムーズに行うためには、
16GB以上のスペックのメモリを用意して、始めましょう!
抑えるべきポイント③:ストレージ


ストレージは上記3つよりもある程度スペックを下げても問題はありませんが、
重要なポイントなので押さえておいてください!
ストレージは聞き馴染みのある方も多いではないでしょうか?
データを長期間保存するためのデバイス
最近はクラウドでデータを管理する風潮が強くなってきましたが、
手元のPCのストレージのスペックを上げることで、電波状況に関係なく保存できるので、高性能のものを選ぶことに越したことはないです。



クラウドのアカウントを忘れたら最悪だしね笑
ストレージは「SSD」と「HDD」に分けることができます。
- SSDとは
-
HDDよりも早い書き込み、読み込みができ、静かな動作なのが特徴だが、高価であるデメリットがある。
- HDDとは
-
SSDよりも大容量なメモリーかつ、低価格で購入可能だが、読み書きが遅いというデメリットがある。


映像はデータ量が大きいので、ストレージの容量は保存できる映像の数に直結します。
1分、2分の動画であればあまり容量の多いストレージを用意する必要はありませんが、YouTubeに上げるような20〜30分の動画を編集したい場合は容量は多くした方がいいです。
おすすめのストレージスペックは
- SSD:1TB
- HDD:2TB
です。



私はケチってSSHを512GBにしてしまいました
本格的に映像制作に携わっていきたいという方は、1TBの容量を確保することをおすすめします。
またストレージは購入後も外付けで拡張できたりするので、
無理に高性能のものを選ぶ必要はありませんので、ご安心ください。
映像制作・動画編集におすすめなソフトは?


映像制作・動画編集をするには、専用のソフトが必要不可欠です。
無料のソフトも存在しますが、
- 機能が少ない
- 他のソフトとの互換性が低い
- 長時間の動画は編集できない
といったデメリットがあるので、
有料のソフトを使用することをおすすめします。
動画編集ソフトとして有名なソフトとして、
「Adobe Premiere Pro」と「Final Cut Pro 」があります。
それぞれの特徴は以下の通りです。
項目 | Final Cut | Premier Pro |
---|---|---|
価格 | 36800円 | 月額1848円 |
購入形式 | 買い切り | サブスク |
利用者 | 少 | 多 |
対応機種 | Mac | WIndows、Mac |
その他 | iMoveから移行しやすい | その他のAdobe製品との 互換性がある。 |
両者の特徴を記載しましたが、
私がおすすめするソフトは、Adobe Premiere Proです。
というかAdobe製品全般をおすすめします。
理由としては、
adobe製品と互換性があるためよりクリエイティブな映像が作れるからです。
Premier Proだけだと動画の編集しか行えませんが、
Illustratorを使用すれば動画に合ったイラストを作成できたり、
After Effectsを使用すれば高度なCGやエフェクトをつけた映像を作成することができます。
これらはFinal Cutにはできないものなので、
ぜひ高度な映像を作成したいという方は、Adobe製品を使用することをお勧めします。
注意点としてはAdobe製品全てが利用できるプラン「Creative Cloudコンプリートプラン」は、
月額3960円もかかってしまうということです。
また買い切りではなく、サブスク制のサービスなので費用はめちゃくちゃかかってしまいます。
費用を安く押さえて動画編集を行いたい方には、Final Cutがおすすめです。
映像制作・動画編集の勉強法
PCも購入し、ソフトも入手したら、いよいよ映像制作デビューです。
ですが最初のうちは、なにをすればいいのかわからない方がほとんどだと思います。
そんな方々に向けて映像制作のおすすめ勉強法を紹介します。
それはずばり、
「YouTubeにあるレクチャー動画をやりまくる」
ことです。
現在ではUdemyやSchooなどのオンライン学習サービスを利用し、
デザインや映像制作について学ぶ方が多いですが、
正直YouTubeで十分です。
YouTubeには数々のクリエイター、デザイナーの方々が、ソフトの使い方についてのレクチャー動画をあげているので、無料でプロのノウハウ、技術を学ぶことができます。



実際には私はYouTubeで基礎学習をしたのちに、必要な技術を本で学びました。
最初のうちはお金を払わずに、YouTubeでソフトの使い方などを学んでいくことがベストだと思います。
おすすめ動画クリエイター
①かふたろう / Cuff Style
かふたろうさんは主に、Premiere Pro、Final Cutの使い方を紹介しているYouTuberです。
解説動画は初心者の人でもわかるように簡単に説明されていて、非常にわかりやすいです。動画編集のノウハウに加えて、動画用素材画像や各ツールについての紹介をしており、動画編集をするための全体像を学ぶことができます。
また動画編集に使っている機器も紹介しているので、
機材に迷っている方は、かふたろうさんが使用してる機器を購入するのもよいでしょう!
動画編集をはじめから丁寧に知りたい方におすすめ!
②ダストマンTips
ダストマンさんは主に、Premiere ProとAfter Effectsを利用した、クオリティの高い映像の作り方をレクチャーしているYouTuberです。
カットやテロップなどの動画編集についてというよりも、
After EffectsでCGのような高技術の映像制作を紹介しているイメージです。
レクチャー自体が長く、初心者には理解しづらい技術を取り扱っていますが、
将来的に高クオリティの動画、映像を制作したいと考えている人におすすめのYouTuberさんです。
③TETERON
TETERONさんは、AffterEffectsのチュートリアル動画を主に投稿しながら、映像制作者として生きていくためのスキルや心構えについて紹介してくれるYouTuberです。
取り扱っているチュートリアル動画は10〜20分のものが多く、初心者にもわかりやすい内容になっています。
現役の映像制作者として、必要なスキルだったり、考え方を説明してくれるので説得力があります。
またCM分析シリーズでは、有名CMの動画にはどのような技術が使われているのかなどを紹介しています。
AfterEffectsで仕事をしたいという方におすすめです。