ダサいデザインの商品の方が売れる?消費者がダサいデザインを選ぶ意外な理由。

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こんにちは!営業OL×デザイナーのkana(@kana_gadget)です。

みなさんは会社の資料やブログのアイキャッチ、動画作成において、

プロのようなデザインにならないし、なんかダサい気がする

と感じてしまったことはありませんか。

私もデザインを勉強したての頃は、自分の作品が出来上がるたびにこのように思っていました。

ダサいデザインが出来上がってしまうと

  • この商品の魅力を伝えたいのに、ダサいデザインで見栄えが悪い
  • デザインが悪いから表に出したくない
  • ダサいとみる気が失せて、注目されない

のように負の感情がどんどん芽生えてしまいます。

でもそんなダサいデザインが出来てしまう方に知っておいてほしいことがあります。

それが

ダサいデザインの商品は意外と売れる

ということです。

デザインってお洒落だったり、かっこよかったりすればするほどいいんじゃないの?

このように考える方も多いでしょう。私自身もそう考えていました。

ですがダサいデザインにはメリットが意外にも多くあります。

この記事では、ダサいデザインの商品が売れる理由とダサいについての定義を説明していきたいと思います。

最後まで読めば、ダサいデザインを作ってしまっても「良いダサい」と「悪いダサい」の違いがはっきりするはずです。

この記事を読んでわかること
  • 「ダサい」とはなにか?
  • ダサいデザインの特徴
  • ダサいデザインのメリット
  • ダサいの克服法
目次(気になる部分をタップ!)

ダサいデザインとは?

まずは「ダサい」と「お洒落」の定義を考えてみましょう。

辞書で各単語を調べてみると以下のように出ます。

ダサい

「恰好悪い」「野暮ったい」「垢抜けない」などといった意味を持つ俗語(あらたまった場所で使用しない口語)

お洒落

衣装や化粧など身なりを洗練したものにしようと気を配ること。美しく装うこと。

これらの意味をデザインという点で考えてみると、

ダサいデザインとは、「野暮ったく、配色やバランスについての技術がない素が作成したような見た目」のことを言い、おしゃれなデザインとは「洗練され、美しさを感じ、各要素のこだわりが感じられる見た目」ということになります。

僭越ながら私の作成したブログのアイキャッチを用いると

ちょいダサいデザイン
おしゃれデザイン

左のちょいダサデザインはこれいったとこだわりを作らず、白と黒の文字で強弱をつけただけの特徴のないアイキャッチです。

右のおしゃれデザインは「4」の文字をストライプにしてインパクトをつけて、各装飾にもこだわりをもったアイキャッチです。様々な技巧を組み合わせてアイキャッチを見ただけでわくわくするように仕上げました。

ダサいデザインの商品が売れる理由

つんく♂流「ダサい」を売るスタンス

「ダサい」を先駆けて売り始めた人として、モーニング娘。のプロデューサーのつんく♂さんがいます。

つんく♂さんはプロデューサーとして活躍する前は、シャ乱Qというバンドで一世を風味したほどの人気アーティストでした。

そんな彼がバンド時代に成し遂げたことが

ダサい曲をリリースし、大ヒットを記録する

ことです。

私の様な作曲に関して素人の人には何がダサくて、何がダサくないのかはいまいちピンときませんが、

歌詞に関してはダサいというか、クサい言葉が多くちりばめられているように感じます。

一部の曲はリリースするときにメンバー間で喧嘩になるほど酷評されたようです。

ですがそんな曲でも世に出してしまえば大ヒットの連続となり、つんく♂さんは一躍天才アーティストとしてその名を欲しいままにしました。

ではなんでそんなダサい曲が売れたのか?アーティストが嫌がる曲が売れてしまったのか?が気になる点ですよね。

それは

「ダサい曲は一般の人が理解ができる曲であり、アーティストが喜ぶような曲は一般の人には理解ができない」

という点があったからです。

すごい詩的でメロディーの細部にもこだわって作られた曲は芸術性が高いし、お洒落でかっこいい「すごい曲」と感じます。それに対して聞きなじみのあるメロディーで何のひねりもない真っ直ぐな言葉連ねたダサい曲は「すごい曲」にはなり得ませんが「良い曲」になり得るのです。

得てしてこのようなダサい曲が一般大衆の心を掴み、大ヒットとなるのもざらにあります。

このような「アーティストが好む曲があまり売れない」という点は、別の場面でも通じるところがあります。

  • 「芸人が選ぶ一番面白いと思う芸人」で選ばれる認知度のない芸人さん
  • 芸術家が感じる抽象画のすごさ
  • 高級ワインと安いワインの違い

このように「わかる人にはわかる」というのは、それについての知識がない一般人を置いてけぼりにしています。

これデザインで置き換えてみると、「ダサいデザイン」というのは一般人が見てわかりやすく、理解がしやすいデザインであり、「お洒落なデザイン」というのは一般人には意外と刺さらない可能性があります。

「ダサい」のメリット

「ダサいは売れる」っということを漠然と伝えても納得がいかないと人が多いと思いますので、「ダサい」のメリットを紹介します。

それは

ダサいのはそれだけで「差別化」が図れる

ということです。

デザインというのは、うまくデザインされているものほど世の中に出ているものなので、基本的にはプロが作成したものがほとんどです。

プロのデザイナーが作成した広告やポスターには数多くのテクニックが使用されて、それを見た人にアクションをさせようとデザインされています。

ですが見るべきものが多すぎて、意外と根本の部分が伝わっていない作品も数多く存在します。

その中に素人が作成したほとんど装飾していないバランスだけを整えた「ダサい作品」を置いたらどうでしょう?

色やフォントをシンプルなものにして装飾をしていない文字はまっすぐに見た人に届くため、わかりやすさは非常に高いです。

左の文字は色や柄を全く取り入れていない言ってしまえば「ダサい」デザインですが、右の文字は赤いストライプ柄で可愛くなっています。

デザイン性という意味では右の文字の方が高いですが、「伝える」という点で考えた時、左も文字の方がわかりやすいですよね。

このように「ダサい」というのは意外にもいい点があるのです。

お洒落なデザインは売れない⁉

上記にもある通り、「お洒落なデザイン」は一般人の心に刺さらない可能性があると言いましたが、

お洒落なデザインが悪く、売れないと言っているわけではありません。むしろダサいデザインよりも売れることがほとんどです。

ですが「お洒落」と「ダサい」は紙一重と言われる通り、お洒落すぎるのはダサすぎるに近いのです。

例えば、パリコレのファッションショーがこれにあたります。

スタイル抜群のモデルさんが奇抜なファッションを着てランウェイを歩くパリコレは、そのお洒落で前衛的なファッションがモデルの体系とその場の雰囲気にマッチしており、違和感なく感じますが、下手にスタイルが良くない人が切ると大事故になりかねません。

このことからもわかるように、デザインについての知識がない人は変にお洒落を目指さないことが重要です。

デザインにおいてダサすぎるというのは個性的という観点を抜いて、メリットはほぼありません。

誰にも理解がされず、伝えることもできないデザインには需要がないからです。

デザイナーとして活動すると奇抜なデザインを要求されることもありますが、多くはシンプルでわかりやすいデザインを要求されることが多いです。

お洒落なデザインを作成する場合には注意が必要です。

デザインの目的から考える「ダサい」

デザインの究極の目的とは

みなさんは何を目的にデザインを施しますか?

  • より商品をかっこよく見せるため
  • ブログをおしゃれにするため
  • 可愛い世界観を作りたい

というようにデザインすることの目的は人それぞれです。

ですがどのようなデザインをするにしろ、根本の考えとして持っておかなければならないものがあります。

それは

デザインの究極は目的はコミュニケーションをとること

です。

どういうことかというと、デザインというものには「制作した人」「それを受け取る人」がいるわけです。

デザインをするというのは、制作者が何らかのメッセージをデザインした媒体を用いてと受信者に届けることなのです。

例えると、

  • 書籍の電車広告を用いて、サラリーマンに帰り道の本屋で買ってもらいたい
  • YouTubeのアイキャッチをインパクトがあるものにして、様々な人に見てもらいたい
  • ペットボトルのラベルを落ち着いたデザインにして、渋みのある飲み物という印象を与えたい

といったものです。

このコミュニケーションを考えずにデザインすることは、自分自身が好きなように作成するだけのただの自己満足作品になってしまうのです。

実はダサいというのは…

技術がなく、素人感満載の垢抜けてないようなデザインが一般的に「ダサい」と考えられていますが、

上記のコミュニケーションから考えると、本当に「ダサい」というのは、

なんのこだわりを持っていないデザイン、自分が好きなように作成して相手のことを全く考えていないデザイン

のことを言います。

特別な技術が必要なわけではないし、綺麗な配色をしなければいけないわけでもありません。

すこし相手を気遣うように作れば、「ダサい」デザインではなくなるのです。

皆さんも経験があるのではないでしょうか?

  • 資料のこの文字が見にくいから色を変えてみよう
  • グラフが小さいから大きくしよう
  • 他の部分と差別化するために塗りつぶそう

これらすべてがお洒落デザインの一歩なのです。

相手を配慮したデザインはそれだけでおしゃれデザインになります。

まずは読む相手を気にかけてデザインする癖をつけましょう。

おせっかいデザインは×

「相手を配慮してデザインをしよう」と先程明記しましたが、

相手のためを思いすぎてデザインするような

おせっかいデザインは逆に良くありません。

さっきと言っていることが違うじゃん!

そう思う方もいらっしゃるかもしれませんが、

おせっかいなデザインとは手を加えすぎることを言います。

「区別化するために色をたくさん使う」「可愛いフォントを使う」「文字の縁を何重にもする」といったことがおせっかいデザインにあたります。

もちろん受け取った側の人を想像して作成したという意気込みはわかりますが、装飾しすぎたデザインは大体空回りして相手に伝わっていないことが多いです。

その空回りしたデザインは、「ダサすぎる」デザインになってしまう可能性があります。

思春期の高校生を想像してみてください。

部活や授業ですごい忙しくて、疲れているのに、家に帰って両親に「勉強しなさい!」と言われるとすこしうっとしいと感じませんか?

それと同じことが「おせっかいデザイン」にもあるのです。

必要以上のことをすると、結果として悪影響を与えることもあるのです。

それでも「ダサい」を脱却したい人は

これまで「ダサい」というものの意外なメリットを紹介しましたが、それでも「ダサい」デザインはしたくないと感じる方も多いと思います。

私自身も「ダサい」は悪くないと思っていますが、自分が作りたいかと聞かれるとデザイナーとしてうなずくわけにはいきません。お洒落やかっこいいデザインはできなくても、「ダサくない」デザインは最低限作りたいと考えています。

私のような考えの人が今後デザインするときに覚えておいて欲しいのが、

とりあえず

シンプルにデザインするということです。

シンプルなデザインは、伝えたいことをはっきり伝えることができる「コミュニケーション力」が高いデザインです。

これらは私が作成したシンプルなブログアイキャッチです。

ほとんど装飾はしていませんが、「なについて書いている記事」なのかははっきりと読み取ることができます。

そしてシンプルなデザインはお洒落にはなりませんが、ダサくもならない便利なデザインです。

左の画像のように少しのデザインを加えるだけで、デザイン性がアップさせることも可能になります。

何色も色を使ったり、いろんな効果を使用したりするとバランスを整えるのが難しくなり、結果として「ダサい」デザインになってしまします。

まずは変に装飾せずに文字とそのバランスで全体を整えたシンプルなデザインを作成するようにしましょう。

デザインを勉強するには

デザインを勉強する方法として以下のものがあります。

デザインを勉強する方法
  1. 書籍
  2. SNS
  3. 外に出かける

これから各方法での勉強法を紹介していきます。

迷ったらこのブログで勉強することが一番ベストですね(笑)

1.書籍

やはり勉強と言えば、書籍を用いた方法が一番効果的かもしれません。

私は書籍を見て、そのテクニックを実際にアウトプットしています。

私はadobe社が提供しているillustratorを用いてブログのアイキャッチを作成しているのですが、読んだ内容を逐一そのアイキャッチに反映させ、自分のデザインの引き出しを増やしています。

書籍は他の勉強法と違い、理論立てて説明してくれている内容が多いので、デザインセンスがないと感じている方もすぐにデザイン性の高い作品を作ることができます。

おすすめ書籍については別の記事で書いているのでそちらをチェックしてみてください!

2.SNS

近年はSNSマーケティングという言葉が存在するぐらい、ビジネスの場としてSNSは利用されています。

もちろん個人の投稿も非常にクオリティの高いデザインがされたものが多いですが、企業の広告も多く見ることができます。

これらの広告を参考に人が選ぶデザインを学ぶことができます。ノウハウというよりも、肌を持ってそのデザインを感じ取ることができるのでおすすめです。

またYouTubeを利用すれば、デザインツールのノウハウや、デザインの考え方などを発信しているアカウントも多いので、技術を学びたいという方はぜひ利用してください。

私の別の記事では映像制作を始めたい人向けにおすすめYouTuberを紹介しているのでぜひご覧ください。

3.外に出かける

意外とおすすめなのが

外にでていたるところにある看板やポスター、コンビニやスーパーの商品を観察することです。

これは時間もかけずに、デザインを学べる手っ取り早い方法です。

外にあるもののほとんどがプロのデザイナーが作ったデザインのため、0円でプロが作成したものを見て回ることができます。

看板や商品はそとに出れば無数に存在するので新しい発見ができること間違いなしです。

実際に出歩くときはペンとノートを持って、気になったデザインの特徴となぜそれが気に入ったのかをノートに記すようにしましょう。

あなたが好奇心を持ったデザインは、他の誰かが気になったデザインになり得るのです。

自身が作成するデザインにそのエッセンスを取り入れることができれば、あなたはプロのデザイナーになり得ます。

ぜひ一度試してみてください!

kana
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