「仕掛学 – 人を動かすアイデアのつくり方 -」は、動画やブログにも使うことが出来るのか?

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どうやったら人が来るサイトが作れるのだろう…

「人がつい来たくなるサイト」それを作るのには何が必要なのでしょう。

「内容がしっかりとしているコンテンツ」「使いやすいUI」「目新しい情報」など様々な要因があります。

もちろん長期的に視聴者を増やしていくという意味では、上記の要因は重要です。コンテンツがしっかりし、SEO対策もきちんと行っていればPV数も増えていくでしょう。

この記事でテーマとするのは「つい来たくなる」という部分です。

つい来たくなるというのは、「何か見ないと気持ちが落ち着かない」「見ないと気持ちが悪い」という感情から生まれます。

そのような感情を生み出す学問が「仕掛学」なのです。

勇者

正式に科目として認定されているわけではないよ

「つい」を生み出す仕掛学を知り、自身のサイトや動画に生かすことが出来れば、視聴者数を増やすことが出来ます。

仕掛学については松村 真宏さんの「仕掛学―人を動かすアイデアのつくり方」で詳細を知ることが出来ます。

松村さんは「仕掛学」を通して、あらゆる社会問題を解決されています。ぜひ気になった方は下記書籍をご覧ください!

今回は仕掛学とはなにかを説明した後、ブログや動画でどのように生かすべきかを実際に紹介していきます。

ぜひこの記事を読んで仕掛学に興味を持ってもらいたいと思います。

この記事を読んでわかること
  • 仕掛学とはなにか
  • 実際の事例
  • サイト作成、動画作成にどう生かすのか
目次(気になる部分をタップ!)

仕掛学とは?

Creative design

まず初めに「仕掛学」について説明していきます。

仕掛学とは「ついしたくなる」を意図的に作ろうとする学問です。

消費者の心理について考え、アクションを起こす「行動経済学」に似た学問です。

仕掛学はビジネスに限らず、日常生活にも生かすことができるので、行動経済学より身近な学問だと思ってください。

「ついしたくなる」というのは誰しもが毎日感じるものです。それを意図的に作り上げることで、社会問題を解決したり、商品の購入を促します。

これから実際の事例を紹介します。

事例1:ピアノの階段

これはスウェーデンのとある駅に設置された「ピアノの階段」です。

階段を上ることは健康にも良く、運動不足につながる簡単なエクササイズなのに、多くの人はエスカレーターを使用しています。

確かにエスカレーターは階段を上るよりも楽ですし、疲れているときなど関係なく使えるので、どのような方も階段の方を選ばないと思います。

そこで「エスカレーターよりも階段が選ばれる」仕掛けを作るプロジェクトが発案されました。

そのプロジェクトで生まれたのが「ピアノの階段」です。階段の側面部がピアノの鍵盤になっており、各段を踏むことでピアノの音がなる仕組みになっています。

「階段を上った方がいい」というイメージから、「階段を上ってみたい」というワクワクに作り変えることが出来ました。

その結果、普段よりも60%近くの方がエスカレーターよりも階段を選んだようです。

このように、何かをしなければいけないという「義務感」をしてみたいという「欲求」に変えることが仕掛学の根本です。

事例2:バスケットゴールのごみ箱

引用)https://www.rikelab.jp/study/6911

2つ目は、「バスケットゴールのごみ箱」です。こちらは見たことがある方も多いのではないでしょうか。

ごみをきちんとゴミ箱に捨てることを目的として作られた仕掛です。

ポイ捨てや別のごみ箱に入れ分別されていないゴミなどをなくすため、どうしたらゴミ箱にゴミを入れたくなるのかを追求した結果、ゴミ箱の上に取り付けるバスケットゴールが開発されました。

この仕掛によりポイ捨てが減少し、ゴミの分別も増えたそうです。

このバスケットゴールは公共の場だけでなく、一般販売もされているので、自宅のごみ箱に設置することが出来ます。

小さいお子さんがいらっしゃるご家庭は、子供にごみ捨ての習慣をつけさせるという意味で、1つ設置してみても良いかもしれません。

仕掛の大原則「FAD要件」

仕掛学は先程紹介したように、「ついしたくなる」を作るを目的に様々な仕組みを作っています。

仕組みを作るうえでの大原則として、「FAD要件」というものがあります。

FAD要件とは
F・・・Fairness(公平性)

仕組みが公平的であり、誰の不利益にもならない

A・・・Attractiveness(誘引性)

仕組みが誘引的であり、行動が自然と誘われる

D・・・Duality of purpose(目的の二重性)

仕組みに目的の二重性が存在し、仕掛ける側と仕掛けられる側の目的が異なる

このFAD要件を満たすことで良い仕掛けとなり、問題解決の糸口になるのです。

先程ピアノの階段の例で考えてみましょう。

FAD要件のすべてを満たしていますね。このように何かの仕掛を考えるときには、FAD要件から逆算をしてコンセプトを決めることが望ましいです。

目的から逆算することで、独りよがりのデザインになる可能性が低くなります。

仕掛学をブログ・動画に活かせるのか?

それでは実際にどのように仕掛学をブログに活かすのかを一緒に考えてみましょう。

正直私は仕掛学をブログに活かすことは非常に難しいと思っています。

なぜならブログの目的は、「収益を上げること」や「PV数を伸ばす」といった経済的な側面が強いからです。

経済的目的を仕掛ける側の目的に設定すると、仕掛けられる側へ与えるメリットを作るのが非常に難しいです。

魔法使い

役に立つ情報を提供しているなら、仕掛けがなくてもPV数は伸びそうだしね

あらゆるサイトで行われている仕掛を紹介します。その中で参考になりそうなものをぜひご自身のブログデザインに活かしてみてください!。

参考サイト①:HITOTOKI

一つ目はホテル・旅行のプランサイト「HITOTOKI」です。

シンプルなデザインながら、温かみのあるカラーとポップなイラストが特徴のサイトです。

こちらのサイトには旅行プランをブログのように紹介するという仕掛が作られています。

スクロール形式でスケジュールを確認することが出来るので、どんどん見たくなってくる仕掛になっています。

文字だけの紹介に比べ、VLOGの様な親しみのあるデザインがより見やすさを醸し出します。

参考サイト②:ブラックサンダー ファンサイト

二つ目はユーラク社の人気商品「ブラックサンダー」のファンサイトです。

当サイトからはブラックサンダーの豪快さを感じることが出来、カラーも統一されているので非常に使いやすく、見やすいUIです。

このブログにある仕掛けは、メニュー欄に触れると電気が流れたようにビリビリと動く仕組みです。

その名の通り「サンダー」に打たれたような感覚になり、これを押したらどうなるのだろうという気持ちを持たせてくれます。

ブログに活かしずらい部分がありますが、「触ったら〇〇になる」という仕組みは参考になります。

参考サイト③:大相撲ユーモア場所

三つ目は、相撲商品を紹介するサイト「大相撲ユーモア場所」です。

全体が大相撲をテーマとしたデザインで作成されており、随所から和のエッセンスを感じることが出来るサイトです。

このブログにある仕掛けは、スクロールすればするほど力士グッズが細かく紹介されるサイトデザインです。

デザインが統一されている影響で、「次はどんな内容が書いてあるんだろうと」引き込まれます。

相撲という固いイメージの競技をポップにデザインしていることもポイントの1つです。

kana
管理人
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